弁護士の『考える』は東大教授のそれに似ている

書評

以前、柳川 範之著の「知的に考える練習」の書評を書きました。
今回は『考える訓練』伊藤塾塾長 伊藤 真さんの著書を読みましたので、その感想を書いていきます。

読みやすさ:5.0
お役立ち度:4.5
考える訓練:5.0

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弁護士は論理的に考える

柳川 範之著の「知的に考える練習」と同じ考える練習方法が、こちらの本にも書かれていました。

  • 抽象化する
  • 共通点、相違点を考える

つまり、この2つの方法は『考える』を鍛えるための訓練として効果がある方法と言えるでしょう。

その他本書では、法律家が日常的に使っている「IRAC」という考え方を紹介している。

  • I ••• Issue (問題点、課題)
  • R•••Rule(規則)
  • A•••Application(あてはめること)
  • C•••Conclusion(結論)

何が「問題」なのかを明示し、その問題を解決するための「ルール」を何かを示し、今回の事件はどういう事実なのかその事実をルールに「あてはめて」、「結論」を導き出す。

ルールが考え方の1つに入っているのが法律家という感じがしますね。

その他、考える精度を上げる方法や想像力を広げる訓練など、具体的かつ重要な考え方が書かれていて、大変ためになりました。

目次

はじめに
1 「考える訓練」の最初の一歩
2 「日常生活」の中で鍛える訓練
3 「論理的」に考える訓練
4 「論理的」に伝える訓練
5 考える「精度」をあげる訓練
6 考え続けること、考えるのをやめること
7 「想像力」を広げる訓練

著者紹介

伊藤 真(いとう・まこと)
1958年、東京生まれ。伊藤塾塾長。81年、東京大学在学中に司法試験合格。その後、受験指導を始めたところ、たちまち人気講師となり、95年、「伊藤真の司法試験塾(現、伊藤塾)」を開設する。「伊藤メソッド」と呼ばれる革新的な勉強法を導入し、司法試験短期合格者の輩出数全国トップクラスの実績を不動のものとする。「合格後を考える」という独自の指導理念が評判を呼び、「カリスマ塾長」としてその名を知られている。現在、弁護士として、「1人1票」の実現のために奮闘中。『夢をかなえる勉強法』『夢をかなえる時間術』『成し遂げる人の「一点集中力」』『記憶する技術』『深く伝える技術』(小社)、『伊藤真試験対策講座(全15巻)』(弘文堂)、『中高生のための憲法教室』(岩波書店)、『続ける力』(幻冬舎)、『子どもの頭を良くする勉強法』など著書多数。

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