Google Apps Script for文でセルの値を取得する

こんにちは、ばばーるです。

前回のおさらい

前回は指定されたセルの範囲にアクセスする方法の4つをご紹介しました。

1. getRange(Integer row, Integer column): 指定のセルを返す。
2. getRange(Integer row, Integer column, Integer numRows): 指定のセルから指定した行数のセルの範囲を返す。
3. getRange(Integer row, Integer column, Integer numRows, Integer numColumns): 指定のセルから指定した行数と列数のセルの範囲を返す。
4. getRange(String a1Notation): A1とかA1:C3のスプレッドシートの表記で指定された範囲を返します。

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今回はその範囲を取得するのにfor文とその使用方法をご紹介します。

for文とはどんな感じ？

for文は以下のスタイルで実行する式を回します。

例えば、以下の様なスプレッドシートがあったとします。

今からスプレッドシートにアクセスしてセルA1、A2、A3の値をログ出力します。

function myFunction() {
  const ss=SpreadsheetApp.getActiveSheet();       //1行目
  const Lr=ss.getLastRow();　　　　　　　　　　　　　　//2行目
  const values=ss.getRange(1,1,Lr,1).getValues(); //3行目
  
  for(let i=0;i<Lr;i++){                          //4行目
    Logger.log(values[i][0]);                     //5行目
  }                                               //6行目
}

１行目：SpreadsheetApp.getActiveSheet()でアクティブなスプレッドシートを取得する。
２行目：getLastRow()でスプレッドシート上の現在データ行数(3)を取得する。
３行目：getRange().getValues()で範囲を指定してセルの値を取得する。getRangeでは１行目、１列目のセル(A1)から範囲が始まり、3行(Lr)、1列を指定している。
４行目：i=0　iの初期値を0に設定する。
　　　　i<Lr　for文が何回繰り返されるかを設定する。今回はLrまで繰り返す。
　　　　i++　iを1ずつ増加させる。
５行目： セル(1行、１列、3行分、１列分）のデータをiが0から2になるまで、ログ出力する。

実行してみましょう。実行すると以下の様なログが出力されます。

まとめ

今回はfor文でセルの値を取得する方法をご紹介しました。

for文の例文：i=0からLr(3行目まで）iを１ずつ増加させて、ログ出力を繰り返す。

for(let i=0;i<Lr;i++){                    //4行目
  Logger.log(values[i][0]);               //5行目
}                                         //6行目

次回は配列とgetValue(s)をご紹介します。

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