こんにちは、ばばーるです。
前回のおさらい
前回まではキリン部長に頼まれたメールの自動送信スクリプトを書いて、無事にスクリプトのオーナー権の移行まで行いました。
今回はスクリプトのオーナー権を移行した方がいい理由をご紹介していきます。
責任の所在を明らかにする
sendEmailのオプションの説明でもあった通り、送信元の名前(今回だと”キリン部長”)、やreplyToなどスクリプトの設定もできますが、依頼主のオーナー権限にしてしまう方が責任の範囲が明確になります。(スクリプトのオーナー権限を所持していたら、その業務の責任が私に移ってしまったという経験があります…。)
できれば担当部署のITに興味がある方にGoogle Apps Scriptを教えた上で、説明書を渡してあげるのがベストだと思います。
リスクを減らす
Google Apps ScriptもGoogleドキュメントやスプレッドシートのようにオーナーがそのファイルを削除してしまうと、共有されているファイルでも完全に削除されてしまいます。つまり、開発担当者のIDがなくなると全てのスクリプトが消えてしまう可能性があります。
キリン部長の自動送信メールのスクリプトは業務に帰属するべきで、開発担当に帰属するべきではないので、スクリプトの目的に合わせて責任とオーナー権を一致させておいて方がいいでしょう。また、開発担当者が間違えて削除してしまうような失敗も未然に防ぐことができます。
今後の変更依頼のために編集権限は持っておき、さらに、キリン部長がスクリプトを間違えて削除する可能性を考慮して、開発者の方でバックアップを取っておく方がいいです。
トリガーに制限がある
最大の理由は「Google Apps ScriptはGoogle社のサーバ上で動いているので、ユーザに対してトリガー制限」を設けていることです。
無料アカウント | G Suite無償版 | G Suiteベーシック | G Suiteビジネス以上 | |
トリガー総実行時間 (時間/日) | 1.5 | 3.0 | 6.0 | 6.0 |
トリガー実行回数 (回/ユーザ/スクリプト) | 20 | 20 | 20 | 20 |
開発を行っていると、開発者がどこかの時点でトリガーの制限に引っかかってしまう可能性があります。そのため、トリガー制限を分散させることで、スムーズな開発環境を整えることができます。
まとめ
今回はスクリプトのオーナー権を移行した方がいい理由をご紹介しました。
- オーナー権を移行することで責任の所在を明らかにする
- スクリプトを削除するリスクを減らす
- トリガー制限分散させる
次回はスクリプトで送れるメールの数を確認する方法をご紹介します。
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